top of page
a085089ea25bb49801c6b4ba6db2cce1_t.jpeg

Library

平和を考えるときに読みたい本、手がかりにしたい言葉。
古今東西の名作から引用してご紹介していきます。

原民喜

「永遠のみどり」

ヒロシマのデルタに 若葉うづまけ

死と焔の記憶に よき祈よ こもれ

とはのみどりを とはのみどりを

ヒロシマのデルタに 青葉したたれ

モーリス・ドリュオン 

​安東次男訳

『みどりのゆび』

「すてきなんだ。」と、チトは子馬のやわらかいうす茶色の耳に、ささやきました、「ぼく、花で戦争をやめさせたよ。」

佐藤さとる

『だれも知らない小さな国』

「セイタカサン。」
 と、ヒイラギノヒコがいった。

​「ワシラモ、オオムカシハ モット ノンキデ、モット タノシカッタンダヨ。ニンゲンヲ コワガッタリ シナカッタンダ。」

永井隆

「平和塔」

平和を祈る者は、一本の針をも隠し持っていてはならぬ。自分が――たとい、のっぴきならぬ破目に追いこまれたときの自衛のためであるにしても――武器を持っていては、もう平和を祈る資格はない。

エーリヒ・ケストナー

池田香代子訳

『動物会議』

“子どもたちのために!”
動物ビルの大会議場でひらかれた、動物たちの集会のありさまは、いつまでもわすれられないものだった。

いぬいとみこ

『木かげの家の小人たち』

――さようなら! さようなら!

​ ゆりも、本の小部屋を出るとき、いままで小人の家のあった、天まどの下をふりかえりました。ケヤキの葉をもれる朝の光の中に、その場所はいつもと変わりなく、金色と緑色にかがやいていました。

井上ひさし

『父と暮せば』

世界五十四億の人間の一人として、あの地獄を知っていながら、「知らないふり」をすることは、なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである。

ヒュー・ロフティング

山下明生訳

『ささやき貝の秘密』

「種から芽が出て花が咲く、これ以上の魔法がありますか? あったら知りたいもんだ」

荻原規子

『空色勾玉』

「なぜ、木や草のように暮せないのかしら。時がくれば、花はだれのためでもなく咲くし、木の実は争うことなど知らないで実るわ。あたしたちも、そのように生きたっていいのに」

©2024 Peace & Plant Library 

bottom of page